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北京の冬、氷の上の思い出

街じゅうが天然スケート場になる季節

12月が近づき、北京の冬を思い出します。
気温が一気に下がると、公園の池や湖が凍り、街のあちこちに“天然のスケート場”が登場します。北京の冬ならではの光景です。

■ 朝暘公園のスケート場がお気に入りスポット

私がよく行っていたのは朝暘公園。
スケート靴専用のエリアがあって、ちょっと本格的に滑れるのが好きでした。

頤和園や什刹海では、椅子に座ってストックで進む「冰車(ビンチェー)」が人気。誰でも楽しめるのですが、スケート靴で滑ると達成感があって、ついそっちを選んでしまいました。

スケート靴で滑る“達人”のおじいさんがいて、姿勢がきれいでスピードも速い。
真似して転んだのも、今ではいい思い出です。

■ 亮马河の氷には乗れなかった

家の近くの亮馬河も冬になると凍り、近所の人たちが自由に遊んでいました。
私は怖くて挑戦できず、いつも遠くから眺めるだけ。

「あの時、少しだけ乗ってみてもよかったかな」と思うことはあります。
でも、そういう“やらなかったこと”も、その土地の思い出の一部だと思います。

■ 北京の冬は、寒いけれど面白い

北京の冬はとにかく寒いのですが、氷の上で遊ぶ文化があって、街全体に冬を楽しむ雰囲気があります。
凍った池で遊ぶ家族、冰車を押すお父さん、スケートに挑戦する子どもたち。どの風景も活気があって、見ているだけで元気をもらえました。

日本ではなかなか体験できない“冬の楽しみ方”を知ったのが、北京での冬でした。


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