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内モンゴル旅 A面

中国ではたくさん旅行したが、もう一回行きたい場所は?と聞かれれば、迷いなくー内モンゴルと答える。

最高だったのは、何もない草原でのひと時。
草原から砂漠への移動中、ドライバーが道端で急に車を停めた。
車から降りると、青い空、気持ちの良い風、広い草原にたくさんの羊と何頭かの馬が。 他には何もない。

羊が草を食む音、虫の羽音、馬の小さな嘶き。ほかには何も聞こえない。
その静けさの中で、いつも自分が生活している場所がいかに雑音に満ちていたかを知った。頭の中がすっと空っぽになって、無になる感覚は、心をキレイにしてくれた。
私たちは草原に座って、その瞬間を楽しんだ。 最高の時間だった。

あの草原の静けさは、今も耳に残っている。 旅の途中で出会った“何もない”時間が、いちばんの贅沢だった。

あの静けさを、また求めてしまう。
北京にいたころは、よく朝の朝陽公園でランニングをしていた。いつもはイヤホンで音楽を聴きながら走っていたが、誰もいない静かな時間帯には、わざとイヤホンを外す。耳に入るのは、湖に浮かぶハクチョウの羽音や、水面を切るさざ波だけ。
その瞬間、内モンゴルの草原で感じた「何もない贅沢」に少しだけ近づける気がした。

今は、静けさを求めて“島”に行きたい思いが溢れ出る。
人の少ない海辺、波の音だけが響く場所。
風の音と潮の匂いに包まれながら、ただぼんやりと過ごす時間。
あの草原の記憶が、私をまた“何もない場所”へと誘っている。

でも、旅はいつもA面だけでは終わらない。
次回は、内モンゴル旅の“B面”について書こうと思う。

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