本帰国して一年半が過ぎた今でも、北京のお友達と仲良くさせてもらっている。子供の縁で声をかけていただけることが、本当にありがたい。

中学生ともなると、子供たちは自分で行き先を決め、待ち合わせをして出かけていく。親としては少し寂しいけれど、子供の世界が広がっていくことを頼もしく思う気持ちもある。北京にいた頃はどこへ行くにも親同伴で、子供だけで電車やバスに乗るなんて考えられなかったのに。今は、帰ってきて「楽しかったよ」と笑顔を見せてくれる姿に、安心と誇らしさ、そしてほんの少しの不安が入り混じる。

一方で小学生の子供たちはまだまだ親同伴。
ゲームセンターでいくら使っていいかをめぐって、一触即発になることも。一時帰国のときは「せっかくの機会だから」とつい財布の紐がゆるんでしまったけれど、本帰国した今はそうはいかない。決められたお小遣いを握りしめてゲームコーナーへ消えていく子供たちを見送りながら、親同士はホッとひと息。静かな時間の中で、北京の最新情報や変わらない日常の様子を聞かせてもらえるのが、何より楽しい。

子供たちが成長していっても、この北京の友達とのつながりはきっと続いていくのだろう。あの街で共に過ごした日々は、すでに大人であった私にとって、まるで学生時代のように甘酸っぱい思い出として心に残っている。これからも、同級生のような感覚でつながり合いながら、笑い合い、北京の話を肴に楽しい時間を分かち合っていきたい。

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